ここでは、日常で使うパソコンを選ぶときのポイントをまとめています。
パソコンはとても奥が深く、語りだすと沼にハマりますので、ざっくりとご紹介します。
細かく気になる点は、Googleなどで調べていただければと思います。
動画編集に向いたパソコンの選び方も、この記事内で少し触れていますが、専門的な記事はいずれ別途書こうと思います。
CPU
CPUとは、「CentralProcessingUnit(日本語訳:中央演算処理装置)」の略です。
簡単に言うとパソコンの頭脳です。
パソコンにとって最も重要な部品であり、性能と価格がここで決まると言っても過言ではありません。
このパーツを開発している主要メーカーは、Intel(インテル)とAMD(エイエムディー)です。
(2021年から、Appleが自社のMac用に独自のCPUを開発・生産し始めたため、主要メーカーにApple社を加える可能性があります。なお、Apple社が開発するCPUは元々Arm社が有償ライセンス販売している設計図を基にしていることからArm社を加える可能性もあります。)
まずはパソコンの使用用途を考えます。次にそれをどのくらい快適にしたいかを考えます。さらに何年くらいそのパソコンを快適に使いたいかを考えます。
A | B | C | D | |
使用用途 | ちょっとした事務作業やネット | 事務作業・ネット・Web会議 | 快適な事務作業やネット、ちょっとしたクリエイティブ作業 | 動画編集を始めとした様々な作業 |
実用年数 | 2〜3年 | 3〜5年 | 5〜7年 | 7〜8年 |
Intel | Celeron Pentium | Core i3 | Core i5 | Core i7 |
AMD | Athlon | Ryzen 3 | Ryzen 5 | Ryzen7 |
迷ったらとりあえず、IntelのCore i5 または Ryzen 5 を選択すると良いでしょう。
ネットや動画鑑賞、web会議、書類作成が快適にできますし、処理に時間はかかりますが動画の編集もできます。パソコンの無限の可能性を味わえます。
ちなみに
休みの日にネットで調べ物をしたり、動画を見たりすることを、ここ2〜3年くらいしたいな、ということであれば、次の表のA〜Dに属するCPUを搭載したパソコンを選択するとよいでしょう。
ネット会議をしたり、事務作業を行ったり、週末に色々したいということであれば、B〜Dに属するCPUを搭載したパソコンを選択するとよいでしょう。
ネット会議をしながら書類を作成したり、ネットで調べ物をしながら資料作成をしたり、仕事や役職としてパソコンを使うにあたって複数のことを同時進行で作業するならC~DのCPUを搭載したパソコンを選択すると良いでしょう。
ここまで挙げたことに加えて、動画や写真の編集を快適に行いたいのであればDのCPUを搭載したパソコンを選択すると良いでしょう。
なお番外編として、Core i9 や Ryzen 9 というCPUも存在します。これは Core i7 や Ryzen 7 の上位版で、いろんなことがめっちゃ早くできます。その分お値段が高いです。お財布に余裕がある方はどうぞ。
人生が変わります(←誇大広告です)。
ストレージ
ストレージとは、補助記憶装置と呼ばれます。
つまるところ、ソフトやデータの保存場所です。書庫やノートと説明することもあります。
SSDやHDD、M.2といった部品名で表記されることもあります。
同じ役割をするこれらですが、特徴があります。
迷ったらとりあえず、SSDやM.2が搭載されているパソコンを選びましょう。
電源をつけたとき、何かのソフトを起動したとき、電源を消すとき、所要時間が短くなります。
値段 | 読み書きの速さ | 発熱 | 衝撃 | |
SSD | まあ高い | 早い | まあまあ | 強い |
M.2 | 高い | 最高っ | 熱い | 強い |
HDD | 安い | 遅い | 熱い | 弱い |
あとは、
容量(数字)に注意してください。
おすすめしません | ネット・事務作業 | 写真の保管 | ビデオカメラのデータ保管 | |
容量 | 〜64GB | 128GB〜256GB | 128GB〜512GB | 512GB〜 場合によっては 外付けHDDや 外付けSSDを検討 |
HDDは結構昔からある仕組みです。
1分間に約5000〜7000回転する磁気を帯びたアルミ円盤の上で、針の様な部品を動かして、その先端にある装置で磁性を変化させてデータを記録します。またその磁性の変化を読み取って、データを読み出します。ざっくり説明するとこんな構造になっています。
大きなデータを1つや2つ読み書きさせるには問題ないのですが、細かいデータを沢山読み書きする必要がある場合には、データが書かれている場所が回ってくるまで待たないといけないという、この構造が不利に働き、パソコンの動作の遅さにつながってしまうのです。
SSDやM.2もまあまあ昔からある仕組みなのですが、耐久性や部品価格が落ち着いてきたので、近年で一気に主流になりました。
スマホに入っているメモリーや、SDカードの大きいバージョンと思っていただければいいのですが、HDDのように物理的に動く物がないので、目的のデータをパッとサッと読み込むことができ、パソコンの動作を早めることに貢献します。
メモリ
メモリは、主記憶装置と呼ばれます。
ざっくりいうと、人間のワーキングメモリとか、作業机と説明することがあります。付箋を一時的に貼る場所といってもいいかもしれません。
起動しているソフトの今の状態を覚えておく場所です。
これがどのくらいの広さ(容量)を持っているかで、快適性が変わります。
迷ったらとりあえず、8GBのパソコンを選択するとよいでしょう。
おすすめしません | おすすめ | 動画編集するなら | 動画編集の極み | |
容量 | 〜4GB | 8GB | 8GB〜16GB | 16GB〜 |
パソコンは、先程のストレージから読みだしたデータを、一度このメモリの中に展開します。そしてCPUに情報を渡して処理します。処理した結果を一度メモリに戻します。その結果を更に別の処理をするためにCPUに送ったり、ストレージにデータを書き出したりします。
なんでそんな面倒くさいことをするのかというと、このメモリは、先程のストレージよりもめちゃくちゃ早くデータの読み書きができるのです。しかし欠点として、部品が高価であり、最大の欠点が電源が絶たれるとすべてを忘れてしまうのです。なので、処理前後のデータを覚えておく場所として、パソコンが起動している間だけ使うのです。
パソコンが遅くなる原因、それはメモリをたくさん使うことをさせたときです。
メモリの中身がパンパンで空き地がない場合、ストレージの中に一時的な待避場所を確保して、頻繁につかっていないデータを置きにいきます。置き終わって空き地ができたら、必要だったデータを展開します。
この、メモリと比べて反応が鈍いストレージくんに待避完了させるまでの待ち時間が、遅さの原因になるのです。
つまり、そもそもメモリの容量が沢山あれば、この無駄な待ち時間がなくなって、結果パソコンの動作が早くなるよね、ということなのです。
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